「きのう、きょう、あした」
昨日を思いながら今日を迎え
今日は明日へのはじまりとなる。
めまぐるしく変化していく日々・世界の中で
変わらない「リアル」を探すかのように
今日も明日も制作は続いて行く。
形もなく移ろうように色彩を重ねた先には
自分にとっての「今」がおぼろげに見えてくる。
そして、形象もない作品を通して、見る側にも少しでも
「何かが見えた」と感じてもらえるのであれば
その時間はその人自身の自由な時間となってくれるのではないか。
今の世を充分に感じながらも、
作品は寛容で柔らかく見る側を肯定できるような作品を描きたい。
そう思いながら今日も変わらず絵を描いている。
2021.11.13