日々の記憶から
聴こえるように自身に響く色彩を
毎朝朝と夜、少しずつ重ねていく。
重ねた色から、今度はどんな色が聴こえてくるのか。
色に問いかけるように
色を聴くように
描いていった先には
未知の懐かしさのような世界が広がり
私ではなく外に向かって違う色を呼んでいる。
そうして出来上がった作品が
誰かの中で、ふと口ずさむ音のように響くことを願って
また日々を過ごして、色を探そう。
2022年6月